オムライス(前編)

前回の日記と重複になりますが、僕は副業で家庭教師をやっておりまして、その教え子というのが実は妹の友達なんです。以前から時々妹の勉強の面倒を見てたのですけど、どうやら妹が彼女に僕の勉強の教え方が上手いという話をしたらしく、それが縁で彼女を受け持つことになったのです。妹より年はひとつ上なのですけど、妹よりちっちゃくて、さすがに妹ほどではないですけど細くて、決して美人さんという顔立ちではないのですけど口元のホクロがチャーミングなかわいらしい女の子です。で、どうやら少なからず僕はその彼女に好意を持たれているみたいなのです。あ、これは妹にはナイショです。その彼女に対して、僕もまんざらではないのですけど、やはりここは大人として一線は引いて置かなければならないなと思っている今日この頃です。

えーと、ここでずっと“彼女”と表記するのもアレですので、かといって実名を出すのもさすがにマズいので、ここでは彼女のことを佐紀ちゃんと呼ぶことにしておきます。あくまでも仮名です。ハイ。

何か前置きが長くなってしまいましたが、ちょっと前にあったエピソードを紹介したいなと思います。今日の日記のタイトルにもなっていますが、以前佐紀ちゃんと妹が僕にいつも勉強を教えてもらっているからいうことで、そのお礼にオムライスを作ってくれたんですね。それが実は涙なしでは聞けないお話になっているのです。


つづく